「バーチャルオフィスの月額料金、どの勘定科目?」「仕訳ってどう書くの?」「インボイス対応してる?」
バーチャルオフィスの経理処理は、勘定科目の選択・仕訳方法・インボイス対応の3点さえ押さえれば簡単です。本記事では税理士監修レベルの詳しさで、個人事業主・法人別の処理方法を解説します。
結論から言うと、月額料金は「支払手数料」または「地代家賃」で経費計上、主要VOはインボイス対応済で課税事業者でも問題なし。会計ソフト(freee・マネーフォワード等)でも標準的に処理できます。
バーチャルオフィスの勘定科目

月額料金の勘定科目
| 勘定科目 | 推奨ケース | 注意点 |
|---|---|---|
| 支払手数料 | 個人事業主・初期設定そのまま | 一般的な選択 |
| 地代家賃 | 「オフィスの賃料」感覚で計上 | より「家賃」感が出る |
結論:どちらを選んでも経費計上できる金額は同じ。「支払手数料」が一般的です。
オプションサービスの勘定科目
| サービス | 推奨勘定科目 |
|---|---|
| 月額料金(住所・登記) | 支払手数料 or 地代家賃 |
| 郵便転送料 | 通信費 |
| 電話番号貸与 | 通信費 |
| 電話代行 | 外注費 or 通信費 |
| 会議室利用料 | 会議費 or 賃借料 |
| 入会金(初期費用) | 支払手数料 |
| 保証金 | 差入保証金(資産計上) |
仕訳例3パターン

パターン1:月払い
月額660円を毎月支払い:
(借方)支払手数料 660円 / (貸方)普通預金 660円
パターン2:年払い(前払費用処理)
年払い7,920円を一括支払い時:
支払時:
(借方)前払費用 7,920円 / (貸方)普通預金 7,920円
毎月の経費振替:
(借方)支払手数料 660円 / (貸方)前払費用 660円
パターン3:年払い(短期前払費用の特例)
個人事業主は「短期前払費用の特例」を使える場合あり:
(借方)支払手数料 7,920円 / (貸方)普通預金 7,920円
特例適用条件:
– 1年以内に役務の提供を受ける
– 毎期継続適用
– 重要性が乏しいこと
詳しくは税理士に相談を。
個人事業主の処理方法

確定申告での経費計上
青色申告決算書または白色申告書の経費欄に記入:
– 「支払手数料」または「地代家賃」の項目
– 月660円なら年7,920円
自宅とVOの併用
開業届で「納税地:自宅」「事業所等:VO」と記載した場合:
– 自宅:家賃・水道光熱費・通信費の事業使用分(家事按分)
– VO:月額料金全額
両方を経費計上できます。詳しくは個人事業主のバーチャルオフィス完全ガイドを参照。
会計ソフトでの登録方法
freeeの場合
- 「取引」→「自動登録ルール」
- 摘要:「DMMバーチャルオフィス」等
- 勘定科目:「支払手数料」を設定
- 自動仕訳化で毎月の処理が楽
マネーフォワードの場合
- 「自動連携」でVO決済の銀行口座・クレカ連携
- 仕訳ルール設定で自動分類
- 毎月の処理が自動化
法人の処理方法
法人税申告での経費計上
決算書の「販売費及び一般管理費」内:
– 「支払手数料」または「地代家賃」
– 法人税の損金として処理
法人特有の注意点
- 役員社宅としては不可(実体がないため)
- 本店所在地の登記費用(年1回程度の移転登記)は別途処理
- 法人税法上の「事業所」として認識
インボイス制度(適格請求書)対応
主要VOのインボイス対応状況
| VOサービス | インボイス対応 | 登録番号 |
|---|---|---|
| GMOオフィスサポート | ◎対応済 | 公式サイトで確認可 |
| DMMバーチャルオフィス | ◎対応済 | 公式サイトで確認可 |
| レゾナンス | ◎対応済 | 公式サイトで確認可 |
| ワンストップビジネスセンター | ◎対応済 | 公式サイトで確認可 |
| ユナイテッドオフィス | ◎対応済 | 公式サイトで確認可 |
| Karigo | ◎対応済 | 公式サイトで確認可 |
主要VOはすべて適格請求書発行事業者として登録済み。
インボイス対応の確認方法
- VO公式サイトで「適格請求書発行事業者登録番号」を確認
- 月額請求書にT登録番号が記載されているか確認
- 国税庁の「適格請求書発行事業者公表サイト」で検索
課税事業者・免税事業者の処理
| 自分の事業者区分 | VOからの請求書の扱い |
|---|---|
| 課税事業者 | インボイス対応のVOで仕入税額控除可 |
| 免税事業者 | インボイスでなくても問題なし |
法人成り(法人化)時の経理処理
個人事業主から法人化する場合:
1. 個人事業主としての廃業届を税務署に提出
2. 法人として新規にVO契約(同じVOでも個人→法人で名義変更)
3. 法人としてVO月額を法人税の損金処理
4. 個人と法人の経費を完全に分離
よくある質問(FAQ)
Q1. 支払手数料と地代家賃、どちらを選ぶべき?
A. どちらでもOKです。会計ソフトの初期設定では「支払手数料」が多いので、特別な理由がなければそれで問題ありません。
Q2. 入会金・保証金は経費?
A. 入会金は支払手数料で経費、保証金は差入保証金で資産計上(解約時に返金される性質)。
Q3. 領収書はもらえる?
A. 主要VOは月次で電子領収書を発行します。インボイス対応済の領収書がメールで届くので、保管しておけばOK。
Q4. 短期前払費用の特例は使える?
A. 条件を満たせば使えますが、継続的に同じ処理をする必要があるため、税理士相談を推奨。
Q5. 確定申告でe-Tax提出時の住所は?
A. 開業届で記載した「納税地」と同じ住所を記入。
Q6. 経費計上の証拠書類は?
A. VOの契約書・利用規約・月額請求書を保管しておく。税務調査時に提示を求められることがある。
Q7. 副業のVO月額も経費?
A. 副業として事業所得を得ている場合は経費計上可。雑所得なら経費計上できない場合あり。
まとめ
バーチャルオフィスの経費計上は、「支払手数料」勘定科目+月次仕訳+インボイス対応VO選択の3点を押さえれば簡単です。
この記事のポイント
- 月額料金は「支払手数料」or「地代家賃」で経費計上
- オプションサービスは別の勘定科目(通信費・会議費等)
- 3つの仕訳パターン(月払い・年払い・短期前払費用特例)
- 主要VOは全てインボイス対応済
- 会計ソフト(freee・マネーフォワード)で自動仕訳化
迷ったら支払手数料で月次仕訳が最も無難で簡単な処理方法です。
次に読むべき記事
参考文献・情報源:
※ 一部PR (アフィリエイトリンク) を含みます。リンク先は各社公式サイトです。



コメント